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【今更だけど勧めたい!7年前のフラグシップ機】FUJIFILM X-T1【半年使用レビュー】

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はじめに

皆さんこんにちは!
馬場です。

今回は私のメインカメラでもある、
FUJIFILM X-T1』
についてお話ししよう!

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画像は https://www.fujifilm.co.jp/press/ffnr0846.html より

なぜ今更7年前のカメラの紹介を?
もっと最新カメラとかの情報のほうが知りたい人が多いんじゃないの?

そんなもの、買うお金がない!というのも理由の一つなんだが…
単純にこのX-T1の魅力に嵌ってしまったというのがあってね(苦笑)
その魅力を一人でも多くの人に伝えたかったんだ。

 

FUJIFILM X-T1ってどんなカメラ?

 基本スペック

まずはどんなカメラなのかわからないと話にならないからね…
X-T1の基本スペックについて表にまとめてみたよ!

型番 FUJIFILM X-T1
有効画素数 1630万画素
撮像素子 X-Trans CMOSⅡセンサー 現職フィルター採用
23.6mm×15.6mm(APS-C
センサークリーニング 圧電素子による超音波方
記録メディア SDメモリーカードSDHCメモリーカードSDXCメモリーカード(UHS-Ⅱ対応)
レンズマウント FUJIFILM Xマウント
感度設定 AUTO(ISO6400)
ISO200-6400(1/3ステップ)
拡張感度 ISO100/12800/25600/51200
ファインダー 電子ビューファインダー
液晶モニター 3.0型 3:2アスペクト チルト式TFTカラー液晶モニター 約104万ドット
動画 Full HD 1920×1080 60p/30p  連続最大 約14分まで
HD 1280×720 60p/30p  連続最大 約27分まで
電源 NP-W126(リチウムイオン電池
寸法・質量 (幅)129.0mm × (高さ) 89.8mm × (奥行き) 46.7mm
標準撮影枚数 約350枚

https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0846.html

より一部抜粋

 

あの~…確かフラグシップ機と言ってたけど…
これって最近のエントリーモデルより性能低いんじゃ…

確かに数値だけ見ると明らかに劣っているのがわかるね。
でもこのカメラの魅力は数字の良し悪しだけでは語るのは難しいんだ。
まずはこのカメラの長所と短所を三つずつ紹介しよう!

 

X-T1の外観

続いて、X-T1の外観だね。
こちらも公式から画像をお借りしました。

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画像は https://www.fujifilm.co.jp/press/ffnr0846.html より

X-T1の長所について

画質が良い

『際立つ解像力と80年にわたり蓄積した色再現技術が生み出す卓越した写真画質』
FUJIFILM公式はこのカメラをニュースリリースした際にこんな言葉で宣伝を行ったんだ。
そんな風にいうだけあってこのカメラで撮影した作品はどれも一定水準を満たすレベルを保ってくれている。

1630万画素という低画素機でもそんなに高画質な写真が撮れるの?

よく勘違いしている人も多いけど。高画素数=高画質というわけではないんだ
確かに高画素機で撮る写真は多少拡大しても綺麗に見えるし、キレキレな描写を見ると羨ましくもなる。
しかし、ほとんどの人が写真を見るのがSNSの時代。大きく引き延ばしてプリントするわけでもないのにそこまでの解像度が必要か?ということを一度よく考えてみてほしい。

確かにTwitterInstagramで投稿された写真をスマホで見るのにそこまで高い解像度は必ずしも必要ではないかもしれないね。

私の写真の利用もブログやSNSの投稿くらいで、プリントもA4くらいまでしか利用しないため、十分な解像度を引き出せており非常に重宝している。

 

携帯性が良い

二つ目の長所は携帯性の良さ。
X-T1はフラグシップ機ではあるものの、ミラーレスカメラというだけあってかなり小型・軽量で持ち歩きがしやすいんだ。

小型で軽量だとそんなに変わるものなの?

私も以前、レフ機であるNikon D800を使用しているときに同じ疑問を持っていた。
「撮影に出かけるんだから、重さなんて気にせずフルセット持っていこう!そもそも軽い必要なんてある?」ってね。

けど実際にX-T1を使用してからは、「軽さは正義だ!」というほどに考え方が変わったんだ。

180°言っていることが変わってしまってるじゃん…
いったい何があったの?

本当に簡単なことで、軽いと撮影の用事以外の時も気軽に持ち運べるというメリットに気づいていなかったんだよね…

 

独特の色味

三つ目の長所は、FUJIFILM独自ともいえる『色』
FUJIFILMの長年の研鑽の結晶ともいうべき独自の色身を持っている。
正直、この色に惚れてメーカーを変えたユーザーも少なくないのではないか?

そんなに色味に違いがあるの?
具体的にはどんな感じなの?

フィルムシュミレーションという機能があるんだけど、他メーカーにはないフィルム写真のような味わい深い色味を表現していくれるんだ。

 

X-T1 の短所について

バッテリー持ちの悪さ

このカメラだけでなく、ミラーレスカメラ全体に言えることなんだけどバッテリー1個あたりの撮影枚数がレフ機と比べると圧倒的に少ないんだ。

そんなに差が出てしまうの?

私は以前、Nikon D800を使用していたが、体感ではあるが1個あたりのバッテリの持ちが倍は違うのでは?と感じる。

 

各ホームページのスペックを調べてみよう!

  撮影枚数
Nikon D800 900
FUJIFILM X-T1 350

 

倍どころではなかったね…

数値で見るとこんなに違うのかと驚きだよ。
でもこれで分かってもらえたと思うが、ミラーレスカメラと一眼レフカメラのバッテリー持ちはここまで大きなものなんだ。

これは予備バッテリーが必須になりそうだね…

ちなみに私はバッテリーグリップをつけて予備バッテリーを2個用意しているから、常に4個分の余裕はあることになる。
それでも油断できないのがつらいところだね…
撮影後半でバッテリーが…なんてこともしばしば(苦笑)
みんなもバッテリー残量には中止して、撮影を行おう。

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画像は https://www.fujifilm.co.jp/press/ffnr0846.html より
グリップ性の低さ

X-T1のグリップ部分は少し小さく浅くで手が大きめの男性などには指が余ることもあるんだ。
現に私は小指が完全に余ってしまい、普段持ち歩くときも違和感があって困っていた。

軽くて携帯性の高いカメラなのに少しもったいないですね…
何か対策はしているの?

もちろん!
私は普段からバッテリーグリップを装着することで対策しているよ。
グリップの浅さに関しては変わらないけど、小指がかかるというだけで安定感が全く違うんだ。

それだとバッテリーの持ちの悪さも補えて一石二鳥だね! 

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画像は https://www.fujifilm.co.jp/press/ffnr0846.html より
 
AFのトラッキング性能

三つ目の短所はAFのトラッキング性能の低さだ。
私は野鳥撮影にもしばしば調整するがAF-Cのトラッキングの設定にすると、高確率でAFのカーソルがおいて行かれてしまうんだ。
それは人や乗り物などでも同様で、動きものに強いカメラではないことがうかがえる。

それだと鳥の撮影などの動きの速いものの撮影はできないの?

そんなことはない。
ただし私は、AF-CトラッキングではなくAF-SシングルポイントAFで撮影している。
あらかじめピントを合わせたい場所を決めておき、被写体が来た際に追いながらAFでピントを合わせるんだ。

なんだか、ものすごく面倒くさいことしてないですか?
それに難しそう…

確かに、慣れるまでは時間がかかったけど、慣れてしまえばトラッキングよりもシャッターチャンスが増えたように感じたよ!
弱い機能を嘆くより、使える機能をフル活用してシャッターチャンスを増やすことも大切なことだと思うよ!

 

入手経路について

続いて、X-T1の入手経路についてだね。

7年前のカメラだし、やはり中古品を探すのがいいのかな?  

そのあたりのことも含めて話していこう。

 

新品の入手

そもそも、7年前のカメラの新品なんて出回ってるの?

私も店頭では見たことがないかな?
でも稀にAmazonで新品の出品があるけど価格は12万円前後
そのお金があるならX-T3の新品が買えるからまず候補には入らないんじゃないかな?

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左:X-T1 右:X‐T3 (Amazon比較)

なるほど、わざわざ新品を買うメリットがあまりないということになるね?

そうだね、余程このカメラが欲しい!、このカメラじゃないとダメなんだ!
って人しか買わないんじゃないかな?。

 

中古品の入手 

続いて中古品の入手についてだね。
といっても難易度はそんなに高くなく、中古ショップはもちろん、Amazonヤフオク、メルカリなどのサービスでも中古品の出品は常に一定数はあるように感じるよ。

じゃあどこで買っても同じなのかな?
ヤフオクやメルカリで購入しようかな?
中古ショップより安いものも多そうだし、手軽に買えそうだしね?

ちょっと待った!
安いから』『手軽だから』という理由で買おうとするならあまりお勧めはしないかな?
もちろん状態もいいものもあるけど、価格が極端に安いものや個人の出品物に関しては要注意だよ!
「買ったけどすぐ壊れました」なんて話も実際に聞くからね!

じゃあどこで買えば安心なのかな?

一番安心なのは、中古カメラショップまで足を運んで実物を触らせてもらうこと。
自分で見て、触って確かめることで、買う前にある程度の不安要素は取り除けると思う。
そうやって、不安要素を取り除いていくことで後々のトラブルも起こりにくいように感じるよ!

なるほど、手間を惜しんで不良品をつかまされても困るもんね…
ちなみに、最近のX-T1の中古価格の相場はどのくらいなの?

実はFUJIFILM X-T1の中古相場はここ1年安定していないんだ。
2021年1月の中古相場は、30000~35000円前後をうろうろしているけど、2020年の4~5月は22000円で購入できる時期もあったんだ。
ちなみに、私が購入したのもこの時期だったよ。
でも最近はどんどん価格が高騰化している気がするから、安い思った時に買うのがいいかもしれない。
だから購入者が「今だ!」と思った時の判断にお任せするよ!

そこまで価格の変動が大きいとなかなか読みにくいところはあるけど、買うときは思い切って買ってみるよ!

 X-T1 作例

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半年間使用して

私がFUJIFILM X-T1を購入したのが2020年の5月頃だった。

その頃は、マウントアダプターを使用し、NikonのFマウントレンズを使用して写真を撮っていた。

 

そもそも、Tokinaの旧式大三元レンズを揃え、ある種完成していたNikon Fマウントシステムを売ってしまってまでFUJIFILMに乗り換える必要があったのか?と周りからはよく言われる。

 

しかし、私自身は十分にその価値ありだと思っている。

NikonにはNikonの、FUJIFILMにはFUJIFILMの不満点はあるが、総合的に見て写真のレベルは飛躍的に上がったと思っている。

 

結局何がシステム移行の決め手になったのかというと、「自分の写したい『色』写してくれる」という条件を満たしてくれた。それがFUJIFILMだったのだ。

 

現像ソフトで調節してもしきれない、『色』をFUJIFILM X-T1は最初から出してくれていた。それ以外にFUJIFILMに乗り換えた理由はなく、それこそが私にとって最重要だったのだ。

 

確かに不満点は多くある。

最新機種を使えば撮影の幅も広がるだろう。

店頭でX-T4を触ったときに心躍ったのも認めよう。

それでも私は、あえてX-T1を勧めたい。

使った者にしかわからない、この感情をぜひ知ってほしい。

 

おわりに

ここまで長く、まとまりのない記事を最後まで読んでくださりありがとうございました。

私自身ここまでちゃんとしたレビュー記事を書くのが初めてで、どうすればこのカメラの魅力が伝わるかと試行錯誤しながら書きました。

今後もこのように記事を執筆していくので、どうぞよろしくお願いします。

 

『一日一写』管理人 馬場